いにしえの回廊
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日光山輪王寺

にっこうさんりんのうじ

日光山輪王寺

本堂(三仏堂):日光市教育委員会提供

区分/種別
国指定-重要文化財
所在地
日光市山内
時代
近世-江戸時代
ルート
聖地日光へつづく道
文化財概要

8世紀末、日光を開山した勝道上人(しょうどうしょうにん)の創建による四本龍寺(しほんりゅうじ)を起源とする。日光山全体を境内地とし、日光山の中心寺院として発展。承応2(1653)年、3代将軍徳川家光の霊廟である大猷院(たいゆういん)が境内に造営されて以来、徳川幕府の尊崇を受けた。


文化財エピソード

日光開山のルーツ「四本龍寺」

天平神護2(766)年、「山菅の蛇橋」(神橋)で急流の大谷川を渡った勝道上人の一行は、大谷川と稲荷川の合流地点に拠点を構えたと伝わる。この地が「四神に守られた聖地」と悟った勝道上人は草庵(四本龍寺)と南隣に小社を建て、これが現在の輪王寺と二荒山神社のはじまりといわれる。

五百城文哉「四本龍寺・三重塔」(小杉放菴記念日光美術館蔵)。三重塔は貞享2(1685)年の再建
文化財ポイント

尊崇する祖父・家康への思いがわかる大猷院

かつての修業場「常行堂」の奥にある徳川3代将軍家光の廟所「大猷院」は、祖父・家康(東照宮)を凌いではならないという遺言により、金と黒を使用した重厚で落ち着いた造りとなっている。入口の「仁王門」から「拝殿、本殿」までの道のりと展望所から眺める石灯籠は圧巻。

五百城文哉「輪王寺大猷院仁王門」(水戸市立博物館蔵)
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