
- 区分/種別
- 指定なし
- 分類
- 軍事
- 所在地
- 鹿沼市口粟野
- 時代
- 近現代-昭和時代【昭和16(1941)年頃建設】
- 見学
- 〇
- 連絡先
- 0289-62-1172(鹿沼市文化課)
防空監視哨は、本土空襲に備えて全国各地に作られた敵機監視のための施設。
昭和16(1941)年度の防空計画で県内に防空監視隊が編成され、43カ所に監視哨が設置された。監視隊本部は宇都宮、大田原、佐野に置かれ、宇都宮監視隊本部には19カ所の監視哨があり、第17番が口粟野監視哨であった。口粟野監視哨は城山山頂に建設され、外周直径5メートル、高さ1.5メートルのコンクリート製の聴音壕が現在も残る。壕は集音効果を高めるため、ラッパ型の円筒形になっており、目と耳で敵機の襲来を監視した。監視には青年学校生徒があたり、24時間体制で敵機の機数、侵入経路、侵入時間、音響、機種などを監視した。敵機発見の情報は監視隊本部や地元警察に報告され、空襲警報の発令などに利用された。
壕の上部に設けられていた八角形の屋根の建屋は、平和を考える上で貴重な遺産であるとして、地元のNPO法人「城山を守る会」が地元住民の寄付をもとに復元に着手。令和6(2024)年、当時の姿がよみがえった。





