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烏山防空監視哨

からすやまぼうくうかんししょう

区分/種別
指定なし
分類
軍事
所在地
那須烏山市筑紫山
時代
近現代-昭和時代【昭和16(1941)年頃建設】
見学
連絡先
0287-83-1115(那須烏山市商工観光課)
文化財概要

防空監視哨は、本土空襲に備えて全国各地に作られた敵機監視のための施設。
 昭和16(1941)年度の防空計画によって、県内には宇都宮、大田原、佐野に監視隊本部が設置された。筑紫山頂に設けられた烏山防空監視哨は、宇都宮監視隊本部の第6番に位置した。円形のコンクリート造で、内部に哨員が立ち米軍機襲来の監視にあたった。
 現在残る聴音壕は、外周の直径が4.15メートル、内周の直径は2.65メートル、高さが1.5メートルある。屋根をかけたと思われる4本の柱の跡も残る。聴音の効果を上げるため、下部から上部に向かって広がるラッパ型の構造となっており、目と耳で敵機の襲来を監視した。
 県内には43カ所の監視哨が設置され、宇都宮監視隊本部には19カ所が設置されたが、現在確認されているのは、この烏山と口粟野の2基のみとなっている。
 なお、昭和13 (1938)年に「筑紫山頂に防空監視望楼建設」(『烏山町歴史年表)』が行われたとしているが、現存する聴音壕が設置されたのは昭和16年以降と考えられる。


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  • 監視哨の内部

  • 監視哨の側面

  • 監視哨近くからの眺望